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ドクターに聞く!紫外線、美白とシミのメカニカル講座知っているつもりで意外に知らない、今更聞けない、そして進化した日焼け、シミのメカニズムのおさらいを。
知識だけでは終わらない対処法もわかる、予約選びの指針にできるe-エステみつけたならではのエディットは、ドクター直伝の虎の巻!
青山ラジュボークリニックの院長荒尾先生に教えて頂きました。さあ、美白を極めよ! 青山ラジュボークリニック荒尾直樹院長
日焼けと日焼けによるシミのメカニズム

まず、皮膚のしくみからおさらいです。皮膚は体の最も外側にある臓器で、表面から深部に向かって「表皮」、「真皮」、「皮下組織(皮下脂肪など)」の3層からなります。そのなかで、紫外線や化学物質などの有害な刺激から体の中を保護しているのが表皮です。表皮は「角質層」「顆粒層」「有蕀層」「基底層」の4層でできています。表皮細胞は基底層で生まれ、有蕀層、顆粒層、角質層へと押し上げられていき、やがて角質層からアカとなって剥がれ落ちます。この新陳代謝を「ターンオーバー」といい、28日周期で新しい皮膚が誕生します。

そして、本題の日焼けのメカニズムですが、基底層にある基底細胞の間には点々と存在する「メラノサイト」がつくる「メラニン色素」が深く関係しているのです。 日焼けの原因が紫外線であることは皆さんご存知のことですが、皮膚が紫外線を浴びるとまず、角質層が紫外線を反射して、体内に入り込む量を少なくしようと頑張ります。その角質層をくぐり抜けて内部に入ってきた紫外線に対しては、メラノサイトがメラニン色素をつくり出して紫外線を吸収し、真皮への侵入を防御します。

直射日光を浴びた皮膚の内部では、メラノサイトがめいっぱい働いて、メラニン色素が増大し、皮膚の中に沈着して肌の色が次第に濃くなるというのが日焼けのメカニズムです。嫌われもののメラニン色素ですが実は、紫外線から皮膚細胞が破壊されることを防ぐという大切な役割を果たしているのです。シミは医学用語で言う「日光性黒子」。その名の通り日光(紫外線)が原因で発生します。

シミは周囲よりもメラニンの量が過剰で、皮膚の色が濃く見えている状態です。原因の一つとして、紫外線を長期間繰り返し浴びたことによるメラノサイトの増加と、ターンオーバーの低下によってメラニンの排出が滞っていることが考えられます。美白を考えるならまずは日焼け止めを忘れるべからずです。

2つの紫外線と日焼けのタイプ、 日焼け止めの選び方 UVA

長波紫外線とも言われ、皮膚が黒くなるタイプの日焼け(サンタン)を引き起こします。ガラスや雲も透過するため、曇りの日や室内でもUVAの照射量はあまり減りません。PA値の高い日焼け止めほどUVAをブロックする効果が高いです。肌の深部まで到達してシミ、シワの原因となります。日常使いであればPA++、海や山ではPA+++のものを選ぶと良いでしょう。

UVB

短波紫外線と言われ、皮膚が赤くなりヒリヒリするタイプの日焼け(サンバーン)を引き起こします。日焼け止めのSPF値により防御効果が決まります。日常使いであればSPF20程度、外出時間が長いときにはそれ以上のものを選択することが推奨されます。

日本人のスキンタイプとメラニン

表皮の一番深い部分、基底層という場所にあるメラノサイトがメラニンを生み出します。真皮に紫外線が届かないように、メラニンを生み出してブロックしているのです。日本人の肌は紫外線に対する強さで三つに分類されます。
スキンタイプ1:紫外線に当たるとすぐ赤くなるが、黒くはならない
スキンタイプ2:紫外線に当たると赤くなって、2~3日後に黒くなる
スキンタイプ3:紫外線に当たると赤くならずに、すぐ黒くなる
メラニンを生み出すメラノサイトの活動性の違いがあると言われています。6割以上の日本人はタイプ2に含まれます。スキンタイプ1の人は色白で、メラノサイトの活動も弱いですが、紫外線の影響は受けやすいのです。紫外線防御をしっかりしていればシミは出来にくいと言えます。

日焼けの前後のセルフ対処法

・海や山、リゾートへいく二週間前から積極的にビタミンCを摂取する
・生理前は普段より紫外線対策をしっかりと
・頬骨の上には日焼け止めを重ね塗り、数時間ごとに塗り直す
・抗酸化力の高いビタミン(A,C,E)を皮膚に補給する(美容液、イオン導入)
・食物から抗酸化物質を取り入れる(緑黄色野菜、玄米、緑茶、ゴマ、大豆、トマトなど)
・保湿を十分に行う(セラミド含有のものがよい)

日焼けによるシミの対処法

・境界のはっきりした茶色のシミ:Qスイッチレーザー治療
・盛り上がった茶色~黒色のシミ、イボ:CO2(炭酸ガス)レーザー治療
・多数散らばった、比較的薄めのシミ:フラッシュランプ治療
・濃くなったそばかす:Qスイッチレーザー治療、フラッシュランプ治療
・肩に出来る花びら状のシミ:Qスイッチレーザー治療

日焼け以外の美白を妨げている要因とその対処法

・くすみ(角質のターンオーバー遅延によるもの):ケミカルピーリング、レーザーピーリング、
フラッシュランプ治療、イオン導入
・毛穴の汚れ、開き:ケミカルピーリング、フラクショナルレーザー治療、ビタミンC配合美容液
・乾燥:バリア機能の低下→刺激の少ない化粧品への変更、スキンケア、ライフスタイルの見直
 し保湿機能の低下→保湿機能の高い化粧品を選択、施術によるターンオーバーの正常化
・血行不良による顔色の悪さ:エステティックでのマッサージ

日焼け以外のシミの主な要因と対処法

頬骨や鼻の下あたり、額に左右対称にできるシミ。30~40代の女性によくできる。発生には女性ホルモンのバランスやこすり過ぎなどが関係しているといわれていている。また妊娠中やピル服用中などに出来やすいといわれている。紫外線を避け、ホルモンのバランスに気をつける。ピーリングなどでターンオーバーを活性化させること。レーザー治療はシミを濃くしてしまう場合があるので不向き。ハイドロキノン、ケミカルピーリングが有効。お肌のお手入れ方法の見直しも必要。

かぶれやニキビ、傷など、皮膚に炎症を起こした跡が茶色くなって残ったシミ。紫外線に当たるとさらに濃くなってしまうので気を付けましょう。ターンオーバーとともに、自然に消えていく。ケミカルピーリング、ハイドロキノンが有効。

かぶれやニキビ、傷など、皮膚に炎症を起こした跡が茶色くなって残ったシミ。紫外線に当たるとさらに濃くなってしまうので気を付けましょう。ターンオーバーとともに、自然に消えていく。ケミカルピーリング、ハイドロキノンが有効。

いわゆるソバカスのこと。小さな斑点が鼻を中心に散らばったような感じで出る。遺伝的なもので、両親のどちらかにあると出やすく、子供の頃から出てくる。レーザー治療でないと取れにくい。

幼児期~思春期に体に出来ることの多い、木の葉状の色素斑。レーザーが効くものと効かないものがある。

あなたのシミの正体は?

ひとことでシミといっても実はいろいろな種類があります。また、原因も様々で、なかなか素人には判断しにくいものです。
誤った判断で自己流のケアを してしまうと、かえってシミを濃くしてしまうなんてこともあるので、エスティック、クリニックへ予約を。まずはあなたシミをチェックしてみてください。

シミの正体を見分けるチェックシート 1
  • ―――チェックが4ついたら肝班かもしれません。
シミの正体を見分けるチェックシート 2
  • ―――チェックが3ついたら炎症性色素沈着かもしれません。
シミの正体を見分けるチェックシート 3
  • ―――チェックが3つついたら日焼けによる日光性黒子かもしれません。
シミの正体を見分けるチェックシート 2
  • ―――チェックが3つチェックがついたら脂漏角化症かもしれません。
アラウンド更年期を前にホルモンとシミの関係を見直す

30代の女性に更年期のお話はまだ早いのですが、女性ホルモンの変化は肌にも大きな影響を与えるので、今から意識ひて見直しておきたいものです。ホルモンの分泌は一ヶ月のなかでも大きく変わるのみならず、初潮~閉経まで、また妊娠・出産のときにも劇的に変化します。
女性ホルモンには、大きく分けて「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の二種類があります。黄体ホルモンは生理前に分泌されるホルモンで、これにより皮脂の分泌が増えてニキビが出来やすくなったり、またシミも出来やすくなると言われています。むくみやイライラの原因になったりもします。生理前の黄体ホルモンによる影響は、不規則な生活やストレスの存在で顕著になります。このとき、お肌は不安定で敏感になっているため、刺激の少ない化粧品を使ってください。
卵胞ホルモンは、生理後に分泌されるホルモンです。作用としては、肌のみずみずしさを高め、コラーゲン産生を促すなどがあります。美肌と大変関連の深いホルモンと言えます。卵胞ホルモンは30代後半から減り始め、閉経とともに急激に分泌が低下します。分泌を守るためには、健康的な生活を守ることが大事です。無理なダイエットなどで生理が止まったりすると、肌の老化は加速しますので気をつけましょう。
女性ホルモンにアプローチする食事も心がけ、イキイキとした美白を保ちましょう。