アーユルヴェーダ
vol.1
美人の常識【人間の取扱説明書】アーユルヴェーダ
今や美容業界で常識になりつつあるアーユルヴェーダ…だけど実際のところアーユルヴェーダって何?そんな素朴な質問を助産師でアーユルヴェーダセラピストの萩島由紀子先生に伺いました♪
※1 スリランカのシッダレーパアーユルヴェーダリゾートのエ
Q.アーユルヴェーダってなんですか?
A.アーユルヴェーダの語源は、サンスクリット語のアーユス(生命の)ヴェーダ(科学)からきていて、文字通りの意味は生命の科学です。生きているとはどういうことかという哲学的なことから、自分にあったライフスタイルまで幅広く取り扱っている【人間の取扱説明書】と言われています。
アーユルヴェーダのベースには「サーンキヤ哲学」があります。
この哲学では地球上の全生命は宇宙と同調していて、人間の身体も心も宇宙と一体であると考えます。
例えば、1日の中では太陽が南中している昼ごろ気温が高くなります。それと連動して人間の体温も1日の中では日中が1番高く、消化・代謝のエネルギーが活発になっています。このため、1日のメインの食事は昼にとり、体温が下がって代謝が落ちてくる夕食は軽めにすることで消化がスムーズになり、消化不良を防ぎます。
※2 アーユルヴェーダが理想としているランチ
花粉症、アレルギー疾患、皮膚疾患、PMS、不妊まで改善!心と体に寄り添う医学
また自律神経やホルモンバランスは光刺激と関係しているので、早寝早起きを心がけるだけで、自然と自律神経やホルモンのバランスが整ってきます。また夜しっかり寝ることで、夜間の電力消費が抑えられ地球にも優しくなります。
アーユルヴェーダ医学は、自然のルールを読み解きながら、人間の体内宇宙のバランスをとる生き方を教えてくれます。
驚くことにアーユルヴェーダは5000年前古代インドではじまりましたが、単なる古典書におさまらず現代医学や科学技術の進歩を背景に現代まで発展をつづけている最新医学でもあります。1970年代にWHO(世界保健機構)に予防医学として認定されて以来世界から注目され、2014年にはインドのモディ首相のもとAYUS省(アーユルヴェーダ・ヨガ・ユナニ・ホメオパシー・ナチュロパシーの専門部門)が設置され、アーユルヴェーダを統合医療の主要医療として世界へ発信しています。
私のまわりだけみても、現代人に多い花粉症やアレルギー疾患、皮膚疾患、PMS、不妊がアーユルヴェーダを学び、日常の食生活を少し変えただけで大幅に改善した例が多くあります。
一般的な健康法が自分に合っているとは限りません、また20代の時に合っていたと思った美容法が40代で通用しないこともあります。アーユルヴェーダでは体質、時間、季節、年齢、月経サイクルといった変化し続ける心と身体とともに養生法があります。
アーユルヴェーダはどの健康法とも対立しません。むしろ自分にあった健康法を見つけるために、【本当の自分とはだれか?】を教えてくれる医学なのです。
なるほど、哲学的で難しそう…と思ったけど、アーユルヴェーダはとても理にかなった、心と体にやさしい考え方なんですね!
心身ともに健康で幸せな自分を見つける秘訣をこれから順次ご紹介していただきます!
プロフィール 萩島由紀子(はぎしまゆきこ)
助産師・アーユルヴェーダセラピスト
若返りの医学であるアーユルヴェーダをもとに助産師という立場から
変化し続ける女性の心と体の健康をサポートする活動を展開している。
ヴィナーヤアーユルヴェーダサロン主催 http://vinaya-ayurveda.com/
ジヴァ・アーユルヴェーダスクール講師 http://www.jivajapan.jp/
アーユルヴェーダポータルサイト運営 http://ayurveda.jp/
※3 アーユルヴェーダの様々な治療法を絵にしているもの
※1 スリランカのシッダレーパアーユルヴェーダリゾートのエ
スリランカは仏教国なのでインドからアーユルヴェーダは仏教とと
伝わっているのでお釈迦様がまつられています。
仏教とともに最初は入ってきて仏教医学とともに禅などの形で残っ
※2 アーユルヴェーダが理想としているランチ♪
旬のものを中心に消化しやすく栄養のある内容になっているそう
※3 シッダレーパリゾートの壁画で、
様々な治療法を絵にしているもの